絵本は子どもだけのものじゃない!絵本を通して伝えたいこと

フリーランスのクリエイターをしている『ひらつかかつじ』です。

皆さんは幼い頃に読み聞かせてもらった絵本を覚えていますか?

 

僕は読み聞かせてもらった絵本はあまり記憶がないんだけど、初めて興味を持った絵本は『じごくのそうべえ』という絵本でした。

初版は1978年で、今でも書店に置いてある人気の絵本のひとつ。

 

『たじま ゆきひこ』さんが描いた絵本で、落語の「地獄八景亡者戯」を題材に書かれている物語なんですが、地獄という恐ろしいものをユーモラスに描いたとても面白い絵本です。

幼い頃、地獄ってこんな場所なんだなぁ〜なんて感じていました。

大人になっても『じごくのそうべえ』面白かったなぁと、図書館でついつい探してしまったり、子どもに買ってあげたりしました。

 

皆さんが好きだった絵本は親に読み聞かせてもらった絵本、幼い頃買ってもらった絵本ではないでしょうか。
絵本は世代を超えて読まれる本なんです。

 

絵本というものは毎年1,500〜2,000冊が刊行されるといいます。
こんなにたくさん刊行される中で、面白い絵本を見つけるのって難しいと思いませんか?

書店に行っても平積みしてある人気の絵本は目につくけど、棚差ししている絵本はタイトルと背表紙の色しか認識できません。
結局、自分が知っている絵本を子どもに買い与えるということになるので、ベストセラーが売れていきます。

これが絵本は儲からないと言われる原因の一つかもしれません。

 

僕が絵本を通じて伝えたいことは単純なことで「もっと自由でいい」ということです。

先日、大学の先生と話した時にこう言っていたのを覚えています。

 

「今の学生は現実を見ていない」

「卒業後は絶対に就職。それか進学のどちらか」

 

僕は大人を見て思うのです。

 

「あなたがいう常識はあなたの中の常識」

 

今の世の中「私はこうしなくてはいけない」「私はこうならなければいけない」という自分で仕掛けた罠と戦っている人がたくさんいるように感じます。

今の世の中をどんどん苦しくしているのは子どもではなく大人。
でも、その大人も子どもの頃にそう育てられているので被害者とも言えるのです。

絵本を通して子どもにあなたはどんなものにでもなれる!夢は叶う!と伝えても、自分より人生を経験している親や先生が否定してしまうことで簡単に諦めてしまいます。
そして、自己肯定感が低くなりそれがまた次の世代へ引き継がれてしまうという負の連鎖が始まるのです。

だから、絵本というツールで子どもだけじゃなく大人も柔軟な考え、柔軟な心を持って欲しいと思いながら絵本を描いています。

 

絵本の面白いところは今まで読んだ絵本は、自分の子どもに買うというところです。
小さい頃に読んでもらった絵本を大人になって、また読みます。

 

僕はそこで大人に気づいて欲しい。

子どもの頃はその絵本がただ面白かっただけかもしれないけど、その絵本の本当のメッセージを受け取って欲しい。
大人になった人はその絵本で「気付き」や「疑問」を持って欲しい。

 

この作者はなんでこの絵本を描いたのかを考えてみて欲しい。

僕は人生で「気付き」というものは大事なものだと思っていて、気付くことで視野が広がり豊かになっていくと思っています。

 

子どもから大人になって教育や社会の中にいるうちに「型」にはまっていきます。

だからこそ大人は子どもに戻る必要があると感じるのです。

大人と子どもの中間?中人??

言い方はなんでもいいんです笑

 

絵本って色々な可能性を秘めてると思いませんか?

僕が絵本を描く理由でした!
またね〜

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