初めての個展!デジタルイラストを立体的に展示する方法
こんにちは、こんばんは!
現在、デザイナー・作家として活動している『ひらつかかつじ』です。
2022年2月に初個展『I LOVE BANANATARO! ME TOO!』を行いました。
実は個展のお話は『デザインフェスタvol.53』に出展した後、声をかけていただいたんです。
でも、個展なんてやったことない…どうしようか…と悩んだのを覚えています。
デジタルで絵を描くことがほとんどなので原画というものが特にありません。
ネットで検索したり、知り合いの作家さんにも相談してデジタルでもアナログ感のある展示方法を見つけ出すことができました。
この方法であれば個展だけでなく、自宅をギャラリー風に見せることもできるのです。
会場にマッチする展示
南新宿にあるミートパイ屋さん(現在はエッグタルト屋さん)の店内で個展を行いました。
ちなみに個展のタイトルの『I LOVE BANANATARO! ME TOO!』の『ME TOO』は『ミート』とかけています笑
まずは店内を偵察…
路地の奥にある隠れ家的なヴィンテージ感のあるオシャレな店内で、ウッド調のテーブル、棚、壁の色が深緑が印象的でした。
作品を展示するメインスペースは深緑の壁なので、暗い色および緑色の作品はきっと埋もれてしまいます。
そして私が行った展示はこのような感じです!
写真では少しわかりにくいですが色のトーンでいうところの『ストロング』、『ダル』、『ディープ』あたりのトーンでまとめたつもりです。
店内のデザインとマッチしつつも、作品が引き立つように考えました。
作品の作り方
今回私が作った作品は『木製パネル』を使った展示方法です。
手描きで絵を描かれる方は木製パネルにキャンバスを張ったものを使用されるかと思いますが、私の場合はデジタルで絵を描きますので紙に出力したものを木製パネルに貼り付けて、少し加工するといった手法を採用しました。
〈使うもの〉
木製パネル(F0・F3)
製本のり
タント紙(★画用紙でも可)
★デコパージュ液
★カッター
★カッターマット
★定規
★はけ(筆)
★紙やすり
★フェルト付スキージー
★は100均で手に入ります
1.材料を購入
画材屋さん、ネット通販などで『木製パネル』を購入します。
プリンターで出力できるサイズを選んでください。
A4の場合は『F0』、A3出力可能なら『F3』を選ぶとちょうどいいサイズになります。
ちなみにF0、F3の木製パネルであれば、作品をネット販売する場合でも送料の安いクリックポストで送ることができます。
2.印刷
自分で描いた絵を出力紙に印刷します。
タント紙でなくてもお好みで問題ありません。
薄い紙であればうっすら木目が見える作品になりますし、厚い紙であれば紙の質感がでる作品になります。
印刷する際に木製パネルが見えないように、折り曲げる部分の長さ分も印刷するとクオリティが上がります。
厚さは2cmだったかと思います。
長めに出力して後でカットするのも良いかもしれません。
3.カット
木製パネルに合わせて、紙に折り目をつけます。
カッターの背面を使うと簡単に折り目をつけることができます。
折り込むために三角形の切れ込みを入れます。
4.貼り付け
まずは正面部分をのりで貼り付けていきます。
その次に側面を貼り合わせていきます。
フェルト付スキージーを使ったりして、なるべく空気が入らないように貼り付けてください。
5.味付け
目の細かい紙やすりで少しヴィンテージ感を出します。
ササっとで大丈夫です。
薄い紙の場合は穴が開く可能性がありますので注意してください。
6.コーティング
デコパージュ液で絵の部分をコーティングしていきます。
木製パネルのくぼみのところに台を置いて作業すると塗りやすいです。
1日ほど乾かしたら完成です!ドライヤーで乾かしてもOK!
まとめ
F0サイズはとても軽く120g程度のため押しピンで取り付けられるので、個展だけでなく自分の部屋に飾って楽しむということもできます。壁を傷つけたくない場合は『キレイにはがせる 両面テープ』と『粘着テープ付きのコードフック』を組み合わせると、飾ることができます。
たまに落ちてくることもありますが…
少し前に誕生日プレゼントとして似顔絵を描いた木製パネルをお渡しましたが、とても喜んでもらえました。
このブログが製作する上での何かのヒントになれば嬉しいです。
埼玉県在住、1988年生まれ。
デザイン制作会社でグラフィックデザイナー、メーカーでのインハウスデザイナーの経験を経て、フリーランスへ転身。
デザイナーとして活動しつつ、オリジナルキャラクター「ばななたろう」の作家としても活動中。