気軽さが最高!軽量コンパクトなフルサイズミラーレスカメラ『SONY α7CⅡ』
2024年1月くらいに新しいミラーレスカメラを購入しました。
半年以上使ってみて、改めて最高のカメラだなと感じたので紹介したいと思います。
私が購入したカメラは、『SONY α7CⅡ』というミラーレス一眼。
センサーのサイズは『フルサイズ』です。
ちなみにですが、SONYのカメラには大きく分けて『APS-C』と『フルサイズ』というセンサーがあり、センサーが大きい『フルサイズ』は光を取り込む量が多いので、暗いところでも明るく撮影できたり、背景のボケも大きかったりというメリットがあります。
『APS-C』は、センサーのサイズが小さい分『フルサイズ』よりも劣るところはありますが、カメラ本体やレンズがコンパクトであったり、日中の撮影であればキレイに撮影することができ、値段もフルサイズに比べると安価なものが多いです。
今回購入した『SONY α7CⅡ』は、フルサイズ機としての強みを持ちながら、APS-C機のような軽量・コンパクトさも兼ね備えた最高のカメラというわけです。
私の撮影用途としては下記の通りです。
・商品の撮影(写真)
・子どもの撮影(写真・動画)
・旅行やお出かけでの撮影(写真・動画)
写真:6、動画:4の割合で撮影します。
この割合によって、購入するカメラは変わってくるかと思いますが、
『SONY α7CⅡ』は動画も撮影できますが、少し写真寄りのカメラかと思います。
α7CⅡのメリット
『SONY α7CⅡ』の主な特徴を見ていきましょう。
・コンパクト(514g)
・2つのカラーバリエーション
・最大約3300万画素(前のモデルは2420万画素)
・4Kでの動画撮影
・BIONZ XR画像処理エンジン搭載
・オートフォーカス性能(AIAF)
・長持ちのバッテリー(FZ-100)
1.軽量コンパクト
514gというフルサイズ機とは思えない軽量コンパクトなボディで、軽いレンズと組み合わせれば持ち歩きも苦になりません。
女性の方でも持ちやすいサイズ感かと思います。
カメラとレンズを購入したのはいいけど、重いカメラ本体とレンズだと持ち歩くのが段々と苦痛に感じてしまい、使わなくなってしまうなんて勿体無いですよね。軽いは正義です。
2.カラーバリエーション
他のαシリーズにはない、ブラック、シルバー2色のカラーバリエーションで展開されています。
今回、私はシルバーを購入しました。
昔のカメラのようなちょっとレトロな感じで可愛いですよね。
見た目の良さも重要なポイントです。
3.画素数が高い
最大約3300万画素なので、画像をトリミングしても画質が荒くなりにくいです。
画素数が高いというのはメリットでもありますが、デメリットでもあります。
トリミングの耐性があるということは大きなメリットなのですが、夜間や暗所での動画撮影などの場合、高画素な分ノイズが乗りやすくなります。
もう一つ画素数が高いことでの大きなメリットとしては、『Super35mmモード』が使用できることです。
簡単に言えば画角を1.5倍クロップ(トリミング)できるモードで、寄った写真・映像が撮影することができます。
解像度はクロップした分悪くなってしまいますが、動画ではあまり影響が少なく、写真であればSNSに投稿するものであれば問題なく使用できるレベルです。
ただ、寄れるだけじゃん…と思われるかもしれないですが、例えば35mmの広角レンズを持って撮影に行った場合は、35mmの写真しか撮影できないですが、1.5倍クロップの『Super35mmモード』を使うことで標準域の50mm(52.5mm)としても使用できるというメリットがあります。
本来であれば、35mmと50mmのレンズ2本が必要ですが、35mmを1本で2つの使い方ができるのは高画素ならではのメリットかと思います。
※『全画素解像ズーム』というモードもあるが、JPEGにしか使用できない
また、『Super35mmモード』が使用できるのでAPS-C用のレンズが使用できます。
フルサイズ用のレンズは金額が高いものが多いので、APS-C用の比較的安価なレンズが使用できるメリットは大きいです。
4.高品質な動画撮影
4Kで動画を撮影することができます。
動画撮影はいくつもの写真をつなぎ合わせたもので、24fps、30fps、60fps、120fpsというものが一般的で、『fps=フレームレート』のことを指します。
私の場合はシネマティック(24fps)な映像が好きなので、下記のように使い分けをしています。
・24fps=映画(シネマティック)
・30fps=テレビ
・60fps=2.5倍スロー用
・120fps=5倍スロー用
『SONY α7CⅡ』での4K動画撮影の場合は、24fps、30fps、60fpsが使えますが、60fpsの場合は1.5倍のクロップが入ります。
24mmの広角レンズの場合、36mmくらいの画角になり少し狭くなります。
120fpsについては4Kでは使用できませんが、フルHDの場合は使用することができます。
スマホで見る分にはフルHDでも問題ないかと思いますが、4Kで動画編集する際は、PC環境によっては重くなったりすることはあります。
※プロキシを作成して編集しやすくするという手もあります
5.BIONZ XR
画像処理エンジンの種類のことを指します。
少し前のモデルでは『BIONZ X』というエンジンが使われていましたが、『BIONZ XR』は『BIONZ X』に比べ、処理速度が8倍ほど早くなっているようです。
AF(オートフォーカス)の性能、画質調整などに影響していています。
簡単に言えば『処理が早くて、すごくキレイ』のようなことです。
また、動画については『4:2:2 10bit』というものが使え、詳しい説明は省きますが、色の情報量が多くなりのグラデーション(階調表現)がとてもキレイです。
従来の『4:2:0 8bit』よりも圧倒的に色味が良くなっているので、個人的にはSONYのミラーレスを買うなら『BIONZ XR』『4:2:2 10bit』は絶対に外せない機能・性能なのかなと思います。
6.オートフォーカス性能
SONYのカメラはAFが優秀というのは聞いたことがあるかと思いますが、『SONY α7CⅡ』にはAIAF(AI搭載のオートフォーカス)が使われています。
被写体を認識できるAFが『人物』『動物』『鳥』『昆虫』『車・列車』『飛行機』。
正直、ほとんど『人物』にしていることが多いですが、こんなにたくさんの被写体を認識できるのは驚きですよね。
また、少し前のカメラは人物を撮影したりするとたまに後ろを向いたりするとAFの追従が外れたりしますが、AIが人物を認識をするので背中を向けても外れにくくなっています。
子どもの撮影は結構動き回ったりするので、とても嬉しい機能です。
7.バッテリーが長持ち
小さいミラーレスや少し前のモデルのミラーレスでは、『NP-FW50』という小さいバッテリーが使われていましたが、『NP-FZ100』という少し大きいバッテリーに変わったことで充電の持ちが良くなりました。
といっても、1日中撮影するということにもなれば持たないこともあるので、2個はあった方がいいかもしれません。
8.その他
まだまだ良い部分はありますが簡単に紹介します。
・ブリージング補正
→動画撮影中のピント位置の変化で画角が変化する現象を補正する機能
・メカシャッター(電子先幕メカシャッター)
→電子シャッターのみではないので、シャッターボタンを押した時に撮った感覚がある
・光学式手ぶれ補正
→7段の光学式手ぶれ補正、動画用アクティブ手ブレ補正で手持ちでもブレにくい
・バリアングルモニター
→画面を開くことができ、自撮りはもちろんローアングルから撮る場合でも撮影しやすい
α7CⅡのデメリット
これだけたくさん良いところのあるカメラですが、弱点もありますので紹介していきます。
1.暗所性能
先ほどメリットでも触れましたが『画素数が高い』というメリットの反面、暗所での撮影でノイズが乗りやすいです。
ただ、『デュアルベースISO』というものがあり、ISOが以下の状態であれば、ノイズを抑えて撮影することができます。
静止画の場合:ISO 100・ISO 400
動画の場合(S-LOG3):ISO 800・ISO 3200
かなり暗い場所であれば上記のISOでカバーすることができないので、もし、暗い場所で撮影する必要がある場合は照明を使うか、F値(絞り値)の低い単焦点レンズを使用ことでキレイに撮影することができると思います。
2.シングルスロット
ミラーレスにはデータ記録用にSDカードを使用します。
プロ向けの機種には、SDカードをさせる部分が2つあるモデルもあり、万が一撮影したデータが消えてしまった場合などのバックアップに使用できます。
『SONY α7CⅡ』はシングルスロットなので、SDカードは1枚しか使用できません。
といっても、私の場合だとデータが消えてことはありません。
大きいのは『安心』という気持ちの問題ですね。
3.熱停止
動画を撮影する場合に、4K60fpsでの長回しをするとカメラが熱を持ってきます。
それが限界に達すると、熱停止といって撮影の継続ができなることを言いますが、私の場合は長回しをしないので、熱停止の経験は一度もありません。
4.価格は少し高め
初めてミラーレスを買うという方には少し高めな価格かと思いますが、これだけの機能が揃ったフルサイズ機と考えると安くも感じます。
カメラを趣味にしていると段々感覚がおかしくなるということもありますが…
相性のいいレンズ
初めてレンズを買うなら『SONY α7CⅡ』は軽量・コンパクトなカメラなので、F値が低めで軽くて小さいレンズとの相性が良いと思います。
『Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA』
標準域の単焦点レンズなので、焦点距離としては扱いやすく、F1.8という明るさなので暗所にも比較的強いレンズです。
2013年12月に発売した古いレンズではありますが未だに人気のあるレンズで、重さは281gととても軽いです。
『SONY α7CⅡ』はバッテリー&SDカード込みで約514gですので、組み合わせても1kg以内で収まります。
1つデメリットとしては、最短撮影距離が0.5mなのであまり寄れません。
ただ、このレンズのコントラスト感とボケの美しさはとても魅力的なので、撮影していてとても楽しいレンズです。
(旅行に行った時の写真〈作例〉)
まとめ
『SONY α7CⅡ』についての魅力は伝わりましたでしょうか。
スマホではできない表現・魅力が、ミラーレスにはたくさん詰まっています。
私も色々なカメラを持っていますが、デザイン性に優れ、高性能な上に使いやすいカメラだなと感じます。
上級者向けにも初心者向けにもとてもいいカメラだと思いますので、購入を検討している方の参考にしていただけたら嬉しいです。
詳しい性能はSONYホームページでご確認ください。
埼玉県在住、1988年生まれ。
デザイン制作会社でグラフィックデザイナー、メーカーでのインハウスデザイナーの経験を経て、フリーランスへ転身。
デザイナーとして活動しつつ、オリジナルキャラクター「ばななたろう」の作家としても活動中。